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No Art No Life.(夢は私設美術館)③

   ①「by Parramon」            ②「by Royo 」

 

 

 前回のトレンツ・リャドの遺族サイン版を買った画商さんが、ある日突然、私どもの診療所にお越しになられて「スペインに買い出しに行ってきたので、見てください」と持ってこられたのが、①の油絵です。
 私が一番好きなのは、水面の絵です。そこに背景が反射し、光と風を感じられる絵、また、奥行きのある絵が好きです。
 それで、クロード・モネが一番好きなんだと思います。ですので、淡い色のボヤ~とした絵も好きです。「印象・日の出」のように。
 この油彩も水面があって、目の前には浅瀬に波が寄せて、漁船が浮かんでいて水面に映っています。湾の向こうにはホテルやレストランなど、その奥には白い壁に陽が当たった教会があり、建物にできた影と白壁のコントラストで光が見えるようです。昼下りのカダケスの町なのかなぁ!(行ったことないですが)
 柏原出身の画家・笹倉鉄平さんのデビュー作「カダケス」の町に似ています。(それは夜景ですが、行ってみたいな)
 ホテルの窓なんて筆でチョンチョンと描いているだけなのに、離れて見ると写真のようです。油絵って凄い!と思いました。それに離れて見ないといけないと思いました。
 美術館に行かれたら、ぜひ可能な限り離れて鑑賞してみてください。
 絵と一緒にその絵が掲載されている画集を頂きました。
 Parramonさんというスペインの画家です。ところがその画集には背後からの写真のみで顔が分からないんです。残念…。これが私の原画遍歴の始まりです。
 その画集には複数の画家さんが載っていて、気に入った絵がありました。その画家が、Royoさんです。
 実は、初回のAsaroのお嬢さんを抱いている版画を買った画商さんが、「Royoさんが来日されていて、阿倍野の近鉄百貨店で個展直販会がある」と教えてくれました。さっそく家族で見にいきました。
 Royoさんにお会いして、その個展の画集にサインをいただこうとしたら、突然、表紙裏にボールペンで何かをサラサラと描き始められたんです。
 それがこの娘のデッサンです(②)。感激!
 厚かましくも家族全員の名前まで入れていただきました。家宝です!(出展画は手が届きませんでした。申し訳ございません)
 Royoさんありがとう!